■魔術・魔力についての説明■

■魔力とは
魔力とは生物に生まれつき備わっている精神的な力、もしくは自然界そのものの力です。

一部の生物や自然界(大地、大気など)の魔力は属性が固定されている場合もあります。
魔力の属性については火、水、風、土、光、闇…とにかく多数存在しているようです。

個々や種族により魔力値(魔力の強さ、魔術を使える量)には大きな差があります。
地下異世界に住む魔族は地上の生物と比べると、すばぬけて魔力の高い種族です。
種族とは少々違いますが「勇者」も魔族と同等といえる高い魔力を持っています。
人工生命体は危険性を配慮し、魔力が低くなっている者が多いようです。

魔術等により魔力(精神力)を消費し続けると疲労・衰弱状態になります。
もし魔力が底を付けば、立つことさえままならなくなってしまいます。
その状態で無理に魔術を使用すれば、最悪の場合は死にいたる事もあります。(※)
そうならないためには、魔力の回復をしなければなりません。
一時しのぎであれば魔力回復効果のある薬の服用で回復できますが、副作用が出るものが多いです。
魔力を回復するには休息をとることが一番です。どんなに魔力を失っても1日眠れば元通りになります。
しかし身体の衰弱や疲労を回復するには、もう数日かかるでしょう。

精神的なショックや呪いにより、魔力を大幅に失う事があります。
呪いについては、解く方法が分かれば元に戻すことが出来ますが
ショックによるものはそれが困難であり、時が力を取り戻してくれるのを待つ事となります。

※「MPを使い切る」→「HPをMPに変換」しているような状態。



■魔術発動・呪文について
魔術を発動するためには様々な魔術の手順や知識が必要となります。
基本的には「精神集中」→「呪文詠唱」→「発動」の順です。
精神集中の前に、地面や空中に魔方陣を描く必要がある魔術もあります。
特殊な種族・生物の中には、いずれかの手順を省略して発動できる者もいます。

魔術を発動するために最も重要なもの、そして覚えるのが最も難しいとされるのが呪文です。
呪文の詠唱には特殊な言語(※1)を使用しなければなりません。
人が発する言葉や共通語とは全く異なる発音をしているため、
その特殊な「音」を出せるようになるところからはじめる事となります。(※2)
少しでもその「音」がずれると発動しなかったり、全く違う魔術が発動しかねません。
しかし自然界等から魔力を多く得ているのであれば発動の手助けをしてくれるため、
その属性ならば多少「音」がずれていても問題が無いとされています。
呪文や発音については、魔術師の弟子となるか魔術学校に入れば早く習得できるでしょう。
(魔術学校は街の貴族、街を治めている者、国などによって運営されている魔術を教える場です。
 魔術の知識や呪文の発音、魔力のコントロール等を主として学ぶことができます)

※1 実はこの「特殊な言語」とは魔族達が使用している彼等の共通語である。
魔術とは元々は魔界の魔物のみが使用していた能力であり、それを魔族が自分達にも使えるよう
呪文として変換し発展させたもの。それを地上にやってきた魔族がはるか昔の古代人に教えた。
古代文明が滅んだ際にその魔族に関する資料は失われてしまっているため、
この事を知る者は現在のところ地上にいない。呪文が意味する言葉も一部が解読されているのみ。
※2 歌うようにすると出しやすいとされる。



■魔術師について
自身の魔力を使用し、魔術の発動を行うのが魔術師です。
魔力は全ての生物に備わっており、発動に関する知識を得れば誰でも魔術は使えます。
少しでも魔術を使える者であれば「魔術師」を名乗ることが出来ます。
(ただし、地域によっては細かな職業登録や証明が必要となる場合もあります)

魔術師達は大きく分けて魔術を白魔術(回復、強化、防御、結界など)、
黒魔術(攻撃、状態異常など)、召喚魔術(召喚獣、転送など)の3つに分類しています。

魔術師の社会的地位は高く、職業の中でも魔術師は数多くいます。
金持ちになるなら魔術師!貴族といえば魔術師!と言われているくらいです。
高い能力や役に立つ魔術を知る魔術師ならば、優遇&あちこちから引っ張りだこになるでしょう。
主な収入は
・城やお屋敷、研究所など特定の場所で働き給料をもらう。
・傭兵として冒険者に同行した際に得た契約金や戦利品の換金。
・ギルドや酒場や登録所のクエスト(依頼)を受けた報酬。
・自分の店の売り上げ。(魔力アイテムや薬作り、占いなど)
など。

魔術を普通に使う分には、特にどこかから許可をもらうような必要はありませが、
魔術による実験等を行なう場合は、その土地や街を治める者の許可を得たほうが無難です。
失敗して被害が出た時に大変な事になりますし、それに彼等に興味を持たれれば、
それなりの資金&実験場所などの支援や、もしもの時の対処をしてくれるかもしれません。

元々全ての者に魔術を使う力は備わっていますが、一部の者しか使用できない魔術もあります。
それは怪我の治癒などの回復系魔術、結界系の魔術。この二つは特に使える者が少ない珍しいものです。
このような特殊な魔術を使用できる者は、他の魔術を上手く使用することが出来ない傾向があるようです。
特殊な魔術は遺伝も関係しているとされています。
また「今まで使えていたのに、全く環境の違う地へ行ったら使えない魔術があった」
という前例から「住んでいる土地や生物から、術者が力を得ている」場合もあります。(※)
(火山地帯なら火属性、水辺や海なら水属性の力が使用可能&強化など)

※呪文の文は「何の属性か」「他の力を借りて使用するもの」「特定の条件下のみ使用できるもの」など
その術の内容や意味がちゃんと分かるようになっているのだが、地上の者は魔族の共通語を知らないため
それをほぼ知らずに使っている。



■魔力アイテムについて
魔力増幅装備や、一時的に魔力を上げるアイテムにより魔術の強化できます。
古代アイテムは魔力系のものがほとんどですが、そうそう発掘されることはありません
ごく簡単な魔力を込めたものや、古代アイテムの劣化レプリカならばある程度発達しています。

一般人が買える物から、貴族くらいじゃないと買えないものまでピンキリです。
便利な力があるものならば、いくらでも値が跳ね上がります。

・増幅(魔力をUPさせるアクセサリーなど)
・武器(肉体を持たない魔物を切れる剣、魔弾を撃ち出す銃など)
・防具(特定の属性に耐性のある鎧など)
・お守り(気休め程度に簡単な魔力を込めたコインなど)
他にも様々です。研究や開発、発掘が進んでいるので種類はどんどん多様になります。



■魔力に関係する病気について
・魔抱熱(まほうねつ)
身体と魔力のバランスが長期間大幅に崩れる事で稀にかかる病です。
高熱が続き、身体が動かせなくなり寝たきりの状態となります。
これが魔抱熱かどうかを調べるには、瞳の色を見ると分かります。赤い瞳になっています。
元から赤い瞳を持つ者と区別する方法ですが、魔抱熱にかかっている者の瞳は不安定な魔力が
篭っている状態になっているため、一目見れば普通じゃない事が分かるはずです。
非常に稀な病なので、魔抱熱専門医の治療や調合薬を必要とします。
現在は治療法は確立しているため正確な治療が出来れば後遺症も無く治すことが出来るのですが
もし治療せず放置した場合、高熱によりほとんどは命を落す死亡率が高い病気です。

もし治療せずに熱が引いた場合は怖ろしい後遺症が残ります。瞳の色も赤いままです。
暴力的で残虐な性格になったり、発狂状態・凶暴化して話が通じないような状態になります。
彼等は殺人等の重罪を起こす可能性が非常に高いので発見次第、魔抱熱後遺症隔離施設に収容されます。
拘束衣やアイテムで鎮静させる事は出来ますが、後遺症を治療する方法はまだ見つかっていません。

コパルピ族(犬人)のように魔力値の高い者ほど、かかりやすい傾向にあります。
同じく魔力値の高いエルフ族ですが、彼等はこの病気に耐性があるようです
また一時的に魔力を回復する効果のあるアイテムの連続的な過剰摂取、
大幅に魔力を増幅する装備品を装備し続けた場合にもかかりやすくなります。


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