■FF:U 『タイラント&四凱将&雲(クリスマス)』■

FF:U 『タイラント&四凱将&雲(クリスマス)』

ガウディウムは今、クリスマスパーティの真っ最中であった。

「伯爵様、こちらがパティシエ特製のキリカブケーキ・クリスマス風でございます」
「ふ〜ん、なかなか美味しそうじゃない…あっ!ピスト、動くなっていっただろ」
「伯爵サマ…どうして、どうして私がツリーの役なのですかーーー!?
 ナゼ、植木蜂の上に立っていなければならないのですかーーーーーー!?
 !?…ヘルバ!私を飾り付けするなーーー!!!」

そこには、ピストに派手な飾りを巻き付けるヘルバの姿があった。

「だってツリーなら、もっと綺麗に可愛くしたいもの♪」
「そうそう、貴方がツリーに適任ですからねぇ」

モミの木がどうしても見つからなかったため、
形が似ているピストが、ツリーの変わりにされていたのだった。
頭に星の飾りを付けられ、植木蜂の上に立たされて…。

「こんな役、フングスにでもやらせておけばいいじゃないですか!」
「よく考えてみてよ、ピスト…クリスマスにキノコを飾って何が楽しいというんだい」
「そ、そう言われれば…ですがですね!」
「何?ボクに逆らう気?」
「いえ、いいです!ツリーが一番!ツリーサイコーーー!!」

その時、フングスが部屋に入ってきた。

「今、何か某の事を言っていなかったか?」
「あら、フングスちゃん。そのサンタの服よく似合ってるわ♪」
「本当ですね。まるでその服を着るために、生まれてきたような感じですよ!」
「なんだか、その言葉…あまり嬉しくはないぞ…」

そこへ少し遅れて、サンタ服に着替えた雲がやって来る。

「さっき渡された服を、着てきたのだが…」
「きゃ〜〜〜vvv魔剣士ちゃん、すっごく可愛いわよん♪」

その雲の姿を見たヘルバは、大騒ぎたった。
しかし…

「そ、その服!ヘルバ用のではないか!?」
「ミ、ミニスカート!?」
「…?」

雲が着ていたのは、超ミニなスカートのサンタ服だった。
似合いすぎていて、みんな一瞬、女物だとは気がつかなかったのだ。
雲も気付いていなかった。

「もう、さわがしいなぁ!落ち着いて、ケーキが食べられないじゃないか!!」
「まぁまぁ、伯爵様。今日はクリスマスです。
 無礼講という事で、許してやってはいかがです?」
「そうだね。それじゃ今日は、ボクに逆らっても、ボクの頭を撫でても怒らないよ。
 …でも、明日になったら許さないからね?」

子供の姿なのに、鬼も逃げたすこの極悪な笑み。それこそが、タイラントだった。
「無礼講の意味ないじゃん?」とオスカーは思っていた。
「おそらく酔っ払ったピストが、何かしでかすに違いない」そうも思っていた。

こうして、楽しくもあり楽しくも無いクリスマスの夜は更けていく。
明日がどうなっているか、考えると恐ろしい…ピストの命運を祈ろう。
て、いうか何でピスト?




クリスマス用にこんな話を書いてみました。
異様にピストの出番が多い。フングスが少ない。
そして雲は天然ボケ(笑)で、タイラントは極悪人。
オスカーが持っているプレゼントは、おそらくオメガでしょう。
1時間位で書いてしまったものなので、どうだか…。
ともかく、メリークリスマス!ですな。



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