■アンドハーツ『帰ってきたリーリンダ1』■




ミラルカ達の住むフォギーノイズは、高い壁にぐるっと囲まれた街です。
階段を登ると街の出入り口があります。
この街は一般市民の住む地区、魔術師の住む地区、商店街、公園、危険地帯…
といった地区にかなり明確に分かれています。

フォギーノイズという名前の由来は…そのまんまで「霧」です。
以前は薄い霧が町全体を覆っていたのですが、いつからか
霧は一部(主に危険地帯)にしか、かからなくなっています。

街に入ると、いきなり青空市場があります。
色とりどりの屋根(布だけど)をした露店がそこらじゅうにぎっしりです。
布と棒で出来たような簡易な露店。後は、地面で布敷いて売ってたり。
食べ物から様々なアイテムまで、種類は豊富です。
他の街から来た人達は、出る前にここでお土産を買っていったりします。
機械人間がいるのに、街はハイテクのカケラもありません。(苦笑)

青空市場は、一応こんな感じで。
掘り出し物が手に入る場合があるので、魔術師も見に来たりします。
おみやげにリンゴをいくつか買っていくリーリンダ。
今は「福引リンゴ」の時期ではなかったので、普通のリンゴでしたが。

路地裏を見つめる。
路地、そして、路地の先は危険地帯である事が多いです。
例えていうならモンスターがエンカウントする場所みたいな。
チンピラとかヤバイ魔術師とか、ケルベロスあたりがたむろしているかと。

アグダ・ミランダがいた頃はこんな場所はほぼ無くなっていたのですが
彼が亡くなったのをいい事に一気に広がってしまいました。
それだけアグタやアグダの造ったメカニカルゴーレムは力がありました。
ミラルカ達はこんな場所を少しずつ無くしていこうとしています。

リーリンダも始めてこの街に来た時に、間違えて危険地帯方向から
街に入ってしまい悪い奴等にかなり酷い目にあったようです。
その時に記憶回路が破損したので、何があったのかは覚えていませんが
路地を見ると嫌な気持ちになったりします。
彼を拾って修理したミラルカによると、頭が殴られて凹んでいたり
関節部の配線等が焼ききられていたとか。(実際に書くと悲惨)
2008/01/19


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