異界の夜へようこそ・・

私はファーブラ『導く者』

混沌は、今日も活動を続けている・・・・


『来訪者〜いきていたおとこ〜』


異界の大空に浮かぶ巨大な物体

移動要塞ガウディウム、異界の統括者タイラント伯爵が住む場所だ

その中の大広間、いつも通りに伯爵は椅子に座りオスカーはその横に立っている

「皆居ないね、どうしたんだいオスカー?」

「皆様、オメガの探索に行っております」

伯爵は満足げにババロアを食べながら

「うんうん、皆頑張ってるねぇ。・・・ところで混沌の調子はどうだい?」

伯爵の質問にオスカーは身体をくねらせ

「はい伯爵様。先日のフングス様に引き続き、
 なぁんと5個もの外界をたいらげたようです!!」

ババロアを食べ終え、口の周りのソースを落としオスカーの話を聞く伯爵

「あーお腹いっぱい。混沌の調子も良いみたいだけど、このババロアも美味しいね
 ソースが良い味出してるよ。微妙に苦いところとかね」

「『古き野心』と『過去の栄光』、『繰り返す悪夢』を一晩じっくりと煮込んだ物に ございます」

オスカーは楽しみながらソースの説明をしている



そこに、クルクスがやって来た

普段は黒き風を追っているのだが何か特別な報告があるときには
オスカーに伝えるようにしているらしい

「クックルユー」

クルクスがオスカーに報告する。伯爵には聞こえない程度に

「なになに・・・はあ、それはそれは・・・・・・・・なんとっ!!? ふむ・・・」

一人で考え込むオスカー、伯爵はクルクスの報告が気になってしょうがない

「オスカー何て言ってるんだい?」

「・・・・伯爵様、ご報告申し上げます。我が人形クルクスの報告によりますと
 混沌が飲み込んだ外界の者達が5人、この異界に迷い込んだようです。そして・・・ ・」

なぜか口篭るオスカー。そんなオスカーに苛立つ伯爵

「『そして・・・』何だ?はっきり言えオスカー!!」

「それが・・・フングス様の生存を確認したそうです」

予期せぬ事に驚きを隠せぬ伯爵

「何だって・・・・!!」



異界は今日も揺れている・・・・・



ファイナルファンタジーアンリミテッド

予言します・・・

孤独、それは何より辛いもの

あそこにはもう帰れない、彼は行く当ても無くそれに乗る

『魔列車〜そのやしんすてるとき〜』

次回もアンミリテッドの導きを・・・・




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