異界の夜へようこそ・・・。
私はファーブラ、導く者・・・。
地下鉄に乗り、次の駅を目指す迷い人たち・・・。
そんな迷い人達の前に現れた「物」それは・・・。


『異空間〜いじげんにつながるみち〜』


「もう〜!一体いつになったら次の駅に着くのよ〜!!!」叫ぶアイ。
「お姉ちゃん・・・もう少し静かにした方がいいよ。風が睨んでるよ。」と心配げなユウ。
「・・・・・。」
風は相変わらずあまり喋ろうとはしない。
「でも確かに地下鉄に乗り込んでから3日は過ぎているものね・・・。」とリサ。
「貴方は大丈夫なの?」と風に尋ねる。
すると風が「・・・穴・・・。」と言った。
「え?」
「リッリサぁ〜!!!」と叫ぶアイ。
「どうかしたの?」
「変な穴があそこに・・・。」とユウ。
「何かしら?」
「もしかしてオメガ?」と恐がるユウ。
「ヤバゲー。」とアイ。
クェ〜!!!
「どうしたの?チョビ!」
「見て!穴からなんか出てきたよ!」夢中で騒ぐアイ。
それは青い龍だった。
「わぁ〜可愛い!」と喜ぶユウ。
「コワ可愛い〜!」とアイも喜ぶ。
しかし、その龍の様子が変だ。
羽があると言うのに落ちていくのである。
「なんか様子が変だよ。」
「助けなくちゃ!でも一体どうすれば・・・。」
とリサはポシャポケの方を見た。
「そうよ!これよ!アイ、ポシャポケに何か出してもらって!」 
「ううん!解った!ぽシャポケ!あの龍を助けられる物出して!」
「ホガホガ・・・。」
と出てきたのは釣り糸にルアー。
「と・とにかく投げてみようよ」 
  「よっしゃあ!え〜い!」
アイが投げた釣り糸は見事に龍に引っかかった。
そして三人は思いっきり引っ張った。
ドスン!
龍が釣れた!
「あれ?人が乗ってる・・・。」
その人は髪が真っ青で長いその髪を黄色い紐で束ねていた。
女の人のようだ。  
「誰だろ?生きてる?リサ」 
リサはその人物に手をかざした。
「大丈夫みたいね。ただ気絶しているだけみたい。」 
「よかったぁ〜!」と安心する二人。 
しばらくするとその人は目を覚ました。
「・・・。ここは?」と不審下にその人は聞く。
「ここは地下鉄の中・・・。
 僕とお姉ちゃんはお父さんとお母さんを捜しているんだ。
 今一緒に旅をしているのは僕とお姉ちゃんと氣現術士のリサ、
 チョコボのチョビ、それから風のおじさん。
 おじさんは強引に連れて来ちゃったんだけどね・・・。」と説明するユウ。
「お姉さん名前何て言うの?」
アイが女性の名を聞く。
「私は・・・氷・・・青い氷・・・。助けてくれて有難う・・・。この恩は一生忘れないからね。」 
「そんな大げさな・・・。」 
「貴方も異界に迷い込んだの?」と聞くリサ。
「迷い込んだ・・・と言うよりは自分から異界へ来たと言う方が正しいかな・・・。」 
「お姉さんも誰か捜しているの?」  
「呼ぶ時は氷で言い。捜している者がいる。その名は・・・。
 いや、今は言わないでおく・・・。倒す為にそいつを捜している・・・。」 
「とにかくさ、一緒に行かない?」とアイ。
「そうだよ!大勢の方が楽しいしさ!」 
「私は遊びに異界へきたのではない!」 
「一緒に行ってあげられない?この子達は・・・。」 
「解った。行くよ。そのかわり私を狙ってやってくる・・・いやなんでもない・・・。」 
「?」
三人は不審下に氷の顔を見た。
その時、地下鉄が停車した。
「着いたみたい!」 
「やったー!」 
アイは氷の手をひき、ユウは風の手をひきながら地下鉄から出た。
そんな二人の後をリサはしっかり着いていく。
この時もうすでにその化け物が近づいている事など彼女達は知るよしも無かった。


ファイナルファンタジー:アンリミテッド
「予言します。アンリミテッドなる二人の
 手をひく双子。
 それを見守る女性。
 もうすでにその魔物が近づいてるとも知らずに・・・。
 次回  聖剣〜それをてにしたとき〜  
 次回もアンリミテッドの導きを・・・。」




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