「異界の夜へようこそ・・・。
 私はファーブラ、導く者・・・。
 異空間より現れし者・・・。
 その者が持つ物・・・オメガを狙って近づいてくる化け物・・・。
 それは魔銃が効かない手ごわい敵・・。
 それを倒すには・・・。」


『聖剣〜それをてにしたとき〜』


ここは空の果て。
ガウディウム。
ここには伯爵・・・神が住んでいると言われている・・・。
「伯爵様・・あの映像のご覧の通りでございます・・・。」
ガウディウム四凱将の一人、オスカーが伯爵に黒き風の存在を語っていた。
「ふぅん。それでその男が何なの?」
伯爵はあまり興味がなさそうに聞いている。
「・・・あの者はアンリミテッドではないかと・・・。」
オスカーがクネクネしながら説明している。
「アンリミテッド?」
伯爵が尋ねるとオスカーは
「神をも超える力をもった者でございますです」と言った。
すると伯爵は「神?僕を超えるって言う事?」と聞いた。
オスカーは「作用でございます」と言った。
伯爵はオスカーにスプーンを投げつけた。
「僕を超えるなんて許せない・・・。」と機嫌が悪そうに言った。
「まあ、お待ち下さい伯爵様。すぐにこの者に偵察させますから!」
オスカーは焦りながらそう言った。
「一体どうやるの?」
伯爵は少し機嫌を良くして聞いた。
「これでございます!」とオスカーは手に持っていた人形を見せた。
「黒き風の男を捜してきなさい。クルクス!」
そう言うとその人形が動き出し、何処かへ飛んでいった。
丁度その時、
「閣下!某にご命令を!」
そう言ってきたのは不死身の巨漢、フングスであった。
伯爵は「誰でもいいからそいつを消して!」と言った。
フングスは「承知!」とだけ言って出て行った。
その様子を白衣の剣士が上からそっと見ていた。

その頃氷はついさっきの事を思い出していた。
渦を巻く異空間。よじれて立っている事もままならないほどの・・・。
何者かに追われていたが、何者かに押し出され逃げ延びた。
「氷・・・。氷ってば聞いてるの?」
「へ?」
ユウの声で回想から戻る氷。
「さっき言ってたじゃない。私を狙って・・・。ってあれどういうこと?」
「え、えと・・・。」
氷はしばらく黙っていた。
「私の秘密知って驚かない・・・?」
氷が心配そうに聞く。
そこへリサが来て
「貴方、やっぱり普通の人じゃないのね?」
リサはすでに何かを感じていたらしい。
「えぇ。私はアンリミテッドの一人なんです。そこにいる黒き風と同じように・・・。」
「へぇ」
「それだけじゃないんです。その者たちが狙ってくる理由は・・・。」
ドゴン!鈍い音がした。
「何あれ?」
アイとユウはそう言ったがそれが何なのかすぐに解った。
「オメガ!」
3人は声をあげた。
「オメガ・・・。」
氷も何か感じているようだ。
「もう!何で私達ばっかり襲うのよ!」
アイはそう言いながら逃げ回っている。
オメガが攻撃してきた。
ゴウン!車体の一つが外れた。
「・・・。」
そんな時、風が4人の前に出てきた。
そこでユウが「風ぇ〜!」と叫んだ。
「動いた・・・。」
風はそう言った。
「ソイル!我が力!」
風の魔銃からブレードが出てきた。
「魔銃・・・。」
氷はボソッとそう言った。
「魔銃・・解凍!」
風はいつもと目つきが違っていた。
「お前に相応しいソイルは決まった!」
風はオメガを指差しそう吐いた。
「灼熱の牙、ガーディナルレッド!」
風は赤っぽいソイルを魔銃に投入した。
「紅蓮の疾風、ダーククリムゾン!」
次に風は黒っぽいソイルを投入。
「そして、鋼の力、バーンドシェンナ!」
最後に風は茶色のソイルを投入した。
「焼き尽くせ!召喚獣!イフリート!」
風は魔銃のトリガーを弾いた。
と同時に3色の光が放たれた。
その召喚獣はオメガに炎をぶつけるがオメガはびくともしない。
「召喚獣が効かない・・・。」
ユウがそう言った。
すると、召喚獣はオメガに突っ込んでいった。
それと同時に召喚獣は消えた。
「やったー!」
と思うのも束の間、別のオメガがやってきたのである。
「動かない・・・。」
風の魔銃は動かなくなった。
「やばげー!」
アイが逃げ回っている時、ユウは氷の様子に築いた。
「氷どうしたの?」
すると、氷が隠し持っていた氷柱のような物が輝いた。
「反応した。」
とだけ氷は言い、氷柱をかかげた。
そして「フォトン!我が光!」そう言った。
その掛け声と同時に氷は氷柱のような物を天に向って投げる。
すると何かが砕け散り、中から綺麗なクリスタル色の剣が現れた。
「聖剣解除!」と言うと
「お前など1個で十分だ」そう言い、
「我が宝珠に宿りし雷の力よ!今こそその力を解き放つがいい!」
氷は手に持った珠を放り投げる。
その宝珠は剣に吸い込まれていったそして剣を思いっきり振った。
すると電撃の中からペガサスのような姿をした獣が現れた。
「電撃獣降臨!」と氷が言うと獣はオメガ目掛けて電撃を放つ!
と同時にオメガは消えてしまった。

ファイナルファンタジー:アンリミテッド
「予言します。
 新たなアンリミテッド、それに今度襲い掛かるのは何?
 四凱将〜こんとんにつかえしものたち〜
 次回もアンリミテッドの導きを・・。」




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