「異界の夜へようこそ・・。
 私はファーブラ、導く者・・・。
 化け物を倒した者・・・。
 その者を引き止めた双子・・・。
 その双子を守る者・・・。
 そして、魔銃使い・・・。
 彼らに新たな敵が襲いかかろうとしている・・・。
 それは・・・・。」


『四凱将〜こんとんにつかえしものたち〜』


ここは空の果てにあるガウディウム・・・。
タイラント伯爵・・・異界を治める者の住む城。
「情けないなぁ〜!もう!僕が見た限りじゃこんな奴すぐに倒せるはずだよ!どうなの?!」
伯爵は黒き風と自分の手下の戦いを繰り返し見ていた。
「申し訳ありません!伯爵様・・・。」 
「だめねぇ。ピストちゃん!」
伯爵に謝っているピストを見て、ヘルバがからかう。
「何を!」
ピストが怒っていると伯爵が「僕は君達二人を叱っているんだよ!」と怒鳴った。
「まったく!今回は大目に見るけどね。
 フングスが失敗したらもう後は魔剣士しか頼れなくなるんだから!
 いいね!魔剣士!まさか君が失敗する分けないと思うけど・・・」
伯爵は上にいる魔剣士の方を見た。
魔剣士は「承知している・・・」とだけ言って目を閉じた。

双子とリサは唖然としていた。
風が出す召喚獣とまた違った力に・・・。
「皆!無事?」
氷は3人と1匹に尋ねた。
「クェ〜!」
「僕は大丈夫!お姉ちゃんとリサは?」
ユウは辺りを見回した。
「風がいない・・・。」
そんな時、「痛ぁ〜!」アイが瓦礫の下から顔を出す。
「大丈夫?アイ」
それと同時にリサも顔を出す。
どうやらアイは膝を擦り剥いたらしい。
「ちょっと傷を見せてみて!」
氷はアイの傷を見る。
そして手を翳した。
すると不思議な事に疵口が塞がった。
「!」
3人がびっくりしていると
「どうやら私にはこう言う風に人の怪我を治したり、癒す効果があるみたいなんです。」
氷はゆっくりと説明した。
すると氷の顔は厳しい表情へと変わった。
「恩は返した・・・。私はもう行く・・・。また会える日があるのを信じている・・・」
氷はそれだけ言うと何処かへと姿を消した。
「行っちゃったね・・・」
ユウが残念がっているとリサが
「きっとまた何処かで会えるわよ!さあ!行きましょう!」と進もうとした瞬間、目の前に茸の怪物が現れた。
「皆下がっていて!」
リサは二人を後ろへ下げると「はぁぁぁ!!」お得意の氣現術で怪物を投げ飛ばした。

ズドーン。

ユウは何者かの存在に気づいた。
「誰?」そう言うとその者は姿を現した。

ピー

「某の名はフングス!伯爵様の命によりお前達を倒す!」
すると、今度は茸の大群が現れた。
「どうしましょう・・・」
茸の大群は3人の方へ近づいて行く。
そんな時、閃光が走り、茸の大群のある一部の怪物が何かに切り裂かれた。
「何者だ?」
フングスがおろおろしていると、またしても閃光が茸の怪物を斬った。
双子達は人影に気づいた。
「氷!」
見ると先程別れた筈の氷が糸のような物を短剣らしき物に巻きつけた武器を持っていた。
「貴様!何者だ!」
フングスの問いに氷は
「私は・・・そう・・・あの者・・・あの者は何処だ?」と逆に問い返した。
「あの者・・?伯爵様の事か?」
フングスが聞き返すと「違う!伯爵ではない!あいつの・・・ヴッ!」と
氷は言い掛けると首筋を抑えたまま座り込んでしまった。
「どうかしたの?」ユウが尋ねると、
「あれが・・・再起動したようだ・・・すまん・・・」
3人が見ると氷の首筋はかすかに光っていた。
「ふん!ただの足掻きか!」
フングスが命令をしようとした時、銃声がした。
「風!」
ユウが叫ぶと同時に魔銃が作動した。
「動いた・・・ソイル!我が力!」
やはりブレードが飛び出し、回転し始めた。
「魔銃解凍!」
「すまぬ・・・黒き風よ・・・」
氷静かにそう言うと気を失った。
「お前に相応しいソイルは決まった!」
風はフングス達を指差した。
「導きの光!イエローディーブ!どんな物も滅ぼすスカーレッド!
 そして全てを飲み込むグリーンライト!
 吹き飛ばせ!召喚獣!アーク!」
3っつの光がフングス目掛けて放たれた。
すると、ロボットのような召喚獣が現れた。
物凄い爆発音がしたかと思うとフングスは消えていた。
それと同時に風の姿も無くなっていた。
すると、地面に皹が入り、「わぁ〜!」4人と1匹は落ちてしまった。

  ファイナルファンタジー:アンリミテッド
「予言します。青い氷の秘密・・・
 それを知っているのはアンリミテッドなる黒き風と彼だけ・・・。

 魔剣士〜しろきいっとうじゅうつかい〜

 次回もアンリミテッドの導きを・・・。」





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