「異界の過去へようこそ・・・。
 私はファーブラ、導く者・・・。
 彼は・・・闇の心に支配されてしまった・・・。
 その心が望む事とは・・・。」


妖刀〜それがあかくそまるとき〜

「・・・どうやら今日は新月らしいな・・・」
ある白い髪の者が月の出ていない夜空を見てそう言った。
「そうさ、今日は吹雪が一番素敵な日さ・・・」
白い髪をした者は振り返った。
「自然殿・・・か・・・」
その自然と言われた者は髪が緑で赤い瞳をしていた。
「・・・冬・・・おっとこの名は吹雪に呼ばせるんだったね・・・零下・・・」
冷夏と呼ばれた者は髪がとても白くて長く、目が水色でとても深刻そうな顔をしていた。
そんな二人が会話をしていると
「零下!ここにいたのか!」
そう言って来た者は髪がオレンジで、女の人のようになっていて、まるでお坊様のような杖を持っていた。
「状況判断をしてからものを言え・・・秋・・・いや、紅葉・・・」
零下は冷たい目で紅葉を見下ろした。紅葉が見ると、自然が其処にいた。
「!自然殿もいらしていたのか!すまぬ・・・」
自然は怪しく笑い、
「・・・いいよ別に・・・新月の日は我が気分がいいのは知っておろう?零下・・・またな・・・」
自然はそう言い残すと何処かへと消えた。

その頃吹雪は・・・・・
「・・・久々だな・・・この日をどれだけ待ちわびた事か・・・」
吹雪は妖刀を構え、崖からまっ逆さまに落ちた。
「ん?何だ?あれは・・・?」
村の門番が怪しげな光に気づく。
その瞬間何かが飛んだ。
「うっうわぁ〜」
もう一人の門番は恐ろしさに逃げて行く。
「逃がしはせぬ!」
吹雪は追いまわし、切り刻む。
暫くすると村は燃え、まさに戦が起こったようになった。
度々吹雪は妖刀を見て、「まだ青い・・・」と言いながら人を見つけては切り刻む。
辺りは真っ赤に染まっていった。
「・・・ようやくなったな・・・」
吹雪はやっと立ち止まった。

「フフ・・・。やはり吹雪は新月の夜が一番素敵だ・・・」
自然は木の上かアその様子をじっと見ていた。
そして崖の方からも見ている人物が居た。
「・・・吹雪・・・やはり・・・貴方は・・・今・・行きます・・・」
その人物は溶岩であった。
溶岩は吹雪の前に降り立つ。
「?貴様は誰だ?」
吹雪は一歩下がる。
溶岩は水晶球を取り出した。
「吹雪・・・今貴方を元に戻します・・・」
溶岩がそう言うと
「?我は今ので十分だ!」
しかし溶岩はそんな吹雪の言葉を聞き入れず呪文を唱え始めた。
「・・・闇の心に支配されし神と人との中間に在りし者よ・・・その心を解き放ちなさい!!」
溶岩が念をこめるとその球から光の刃が飛び出し吹雪を串刺しにした。
「うわぁ!」
吹雪は気を失った。
「・・・吹雪・・・ごめんなさい・・・」
溶岩はそう言い残すと消えた。

暫くして吹雪は目を覚ました。
その時はまもなく太陽が出ると言うところであった。
吹雪は辺りを見回して驚いた。
「拙者がやったのか・・・?」
吹雪はそう言ってから横に落ちていた妖刀をみた。
「・・・拙者の妖刀・・・人や妖怪の血で真っ赤に染まっている・・・」
吹雪が歩き出そうとしたときそいつは姿を現した。
「久しぶりだね・・・吹雪」
その人物こそ自然であった。
「何者だ?」
吹雪はとてつもない不安に押しつぶされそうになった。
ファイナルファンタジー:アンリミテッド
「予言します。
 彼の目の前に現れた者・・・
 それはとてつもなく巨大な魔に満ちているのです・・・。
 自然〜さいあいのきゅうゆう〜
 次回もアンリミテッドの導きを・・・。」





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