「異界の夜へようこそ・・・。
 私はファーブラ、導く者・・・。
 彼らはその怪奇現象の原因を突き止めに来たのです。
 その怪奇現象とは・・・。」



『〜異界学校七不思議〜』


現在午後10:30こんな時間に学校に来ていた者達がいる・・・。
「見つかったら怒られるよ・・・。帰ろうよ・・・。」
「何今更弱音はいてんのよ。ユウ!男の子でしょ!」
「でもお姉ちゃんこれはちょっと・・・。」
「大丈夫よ!いざとなったら風のおじさんとリサと氷が守ってくれるし!ね!」
アイはリサ達の顔を見た。
「う、うん!もちろんよ!ねぇ氷!」
リサは氷の顔を見る。
「もちろん!いざとなったら召喚獣を繰り出してボカン!よ!」
氷は笑って答えた。
「この本に書いてある事が本当なのかやってみるんだよね・・・。」
「もうユウ!しっかりしなさいよ!風のおじさんを少しは見習ったら!」
アイがエスカレートしてきているのに気づいた氷は
「とっとにかく行って見よう!七不思議の一つ目は・・・。」
5人は本を見た。
『トイレの魔女』と書いてあった。
5人は顔を見合わせた。
【トイレの魔女?】全員がそう思った事だろう。
「とにかく行って見よう!」
「アイ!危ないわよ!」
「あぁ〜!待ってよ!」
「・・・・・。」
5人は一階のトイレを目指した。
「ここだね・・・・。」
ユウが指差しながら言う。
「え〜っと左から三番目は・・・。」
氷が調べる。
風は何やらショットガンを構えている。
何か出てきたらすかさず撃つつもりなのだ。
「ここね・・・。」
リサが息を殺してドアを開けた。
「うわぁぁ!」
ユウは逃亡。
「ユウの意気地なし!」
アイが追う。
「こらぁ〜!勝手にどっかいくなぁ〜!!!」
氷が叫ぶ。
「だぁれ?」
その声は・・・・。残された3人はぞっとした。
「あら〜ん。魔銃ちゃんにカワイ子ちゃんに聖剣ちゃんじゃないの!」
と言った瞬間風猛攻。
「何てことするの〜。ハグハグちゃんここにいる人達皆食べちゃっていいわよv」
「キシャー!」
その時リサが言った。
「氷、アイ達を追いかけて!」
「え?でもそんな事したら・・・。」
「私達なら大丈夫。早く!」
「う、うん」
氷はもうダッシュでアイ達を追いかけた。
「え〜っと第二の不思議は・・・。」
【プールの鮫】
「ってあぁぁぁぁ!!!アイ達はプールの方へ行っちゃったじゃないのぉ〜!!!」
氷、絶叫中!その時悲鳴が聞こえた。
「あぁあぁぁ!!!もう!」
でもってプールへつくなりドボンv
「アイ!ユウ!大丈夫?」
と言うより氷さん、あんた苔だらけだよ・・・。
ユウとアイは「助けてぇ〜!」と叫ぶ。
でもってプールの鮫ご登場!
「シャーシャッシャッシャ!来るのが少し遅かったですねぇ。」
氷は手に持っていた何かのスイッチをオン!鮫に向けた。
「じょっ蒸発する〜!」
なんと手に持っていたのはドライヤーだった。
「はっ早く!」
「うん!」
三人はそのまま逃亡。
「もうなんなのこの学校!」
アイが騒ぐ。
「次の第三の不思議は・・・。」
【体育館の軍人】
「もういやだぁ〜!!!」
ユウまたしても逃亡!しかも体育館へv
「あぁぁぁぁ!!!またしても!」

でもって体育館。
「きっ貴様は!聖剣使いの!」
「だからどうした・・・。」
氷さん少し切れ気味v
「氷!召喚獣やっちゃえv」
はりきる双子。
「よっしゃぁ〜!!フォトン!我が光!」
「そっそれだけはやめろー!」
でもって軍人さんどこかへ逃亡。
「・・・・・・・。」
「で、次は?」
氷が言う。
「え、えと次は・・・」
【美術室の道化師】
「・・・・・。」
「風ぇ〜!!!」
「んじゃ、ここはやめよか・・・。」
「賛成・・・。」
「その次は?」
「え〜っと」
【音楽室の子供】
それを見たとたん氷は身震いをした。
そこでユウが「ここもやめておこっか。」と言った。
「賛成」アイと氷はそう答えた。
「じゃあ、次は・・・。」
【理科室の妖精】
「行って見よう!」
「あぁ〜!お姉ちゃん!」
「まったく。」

でもってここは理科室。
「なんにもいないね・・・。」
「戻ろうか・・・。」
「うん」
   「クックルユーン」
  「それじゃあ、最後は?」
【屋上の兄弟】
「レッツゴー!」
「氷待って!まだなんか書いてある!」
「聞いてないみたいだよお姉ちゃん・・・」
ユウは本の一部を見た。
『オメガや黒き風は十分注意しましょう』
「なんだ。大丈夫だよ。」
「そこじゃなくてここ!」
アイが指差したところを見てユウはギョッとした。
『アンリミテッドの方はかなりの注意が必要です』
「氷って確か・・・。」
「アンリミテッドだったよね・・・。」
でもって氷はいち早く屋上に到着!ドアを開ける。
「うっわ〜。凄い霧」
バタン、ドアが閉まった。
「もう逃げ道は無いって事か・・・。」
と言うと後ろから声がした。
「一番は君か。青い氷」
振り返るとそこには白い雲と赤い霧がいた。
ドンドン。ショットガンの音がした。
「やっときた。」
「黒き風・・・。」
二人が言った後氷は気づいた。
「ねぇ、貴方達以外にも誰かいない?」
「い、いないよ・・・。ね、兄様」
「ああ・・・。」
二人が怪しいのを見て氷は言った。
「じゃあ、そこの後ろの影は誰?」
ギクリ・・・。と同時に風がドアを壊した。
「白い雲・・・。」
風は雲を睨みつける。
「氷!」
双子が駆け寄ろうとしたが氷は
「着ては駄目!誰かがそこにいるから!」と言うと
「ニョホホホ、よくお気づきになられましたなぁ。」
「さっすが聖剣ちゃん」
「先ほどのかりを返させていただきますよ!」
「さっきは逃げたが今度は本気で行くぞ!」
「もう!遅いよ。僕待ちくたびれちゃった」
「クックルユーン」
氷は「風、後は託した・・・。」とだけ言い風にバトンタッチ。
と同時に魔銃が「動いた」らしい。
「ソイル!我が力!」
辺りは凄い突風で何も見えない。
「魔銃解凍!」
風がそう言った後、雲と霧に向って氷は言った。
「雲に霧、嘘をついた罪は重いぞ・・・。」
「すまなかった氷」
「今更謝っても遅い・・・。」
「・・・。」
そして
「お前達に相応しいソイルは決まった!怒りの炎マグマレッド!
 さすらいの風エメラルドグリーン!そしてお説教のダークボイス!
 出でよ!召喚獣・・・3年B組金八先生!」
きっ金八先生?おいおい!怒られても知らないぞ!金八先生ファンに・・・。
そして光の中からあの有名な金八先生が現れあの名台詞を伯爵達にかました。
すると何故か敵全員撃沈。
金八先生はそれだけ言うとドラマの世界へ帰っていった。
これ以来この学校では七不思議は起こらなくなったと言う・・・。
追伸:あの本は闇が退屈を紛らわす為に書いた物らしい・・・。




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