それはとても不思議な話・・・。
白き琴は空神の父と人間の母を持つアンリミテッド・・・
父親は空神一族の長になる事になっていた。先祖からそうなのだ。
白き琴は髪が白く、変わった服を着ていて目も色が少し変わっているのだ。
その為、外界へ行くと『半神』扱いされるのだ。半神とは、半人前の神と言う意味だ。
アンリミテッドを悪く行った時の言い方である。
この神聖界でもそうである。

白き琴は歩いていた。何処までも続く長い道を・・・。
「珍しいな・・・お前がこんな所まで来るなんて・・・。」
白き琴は声がしたほうを見た。
「・・・お前は・・・」
白き琴はそこで一度きった。
「黒い飛沫・・・。」
黒い飛沫はそういわれて「・・・その名はやめろ・・・妖水の方がまだ良い・・・」と反発した。
妖水は髪が水色で目は青く、黒いマントを身に付けていた。
「お前・・・人と関わるのは嫌いじゃなかったのか?」
琴が聞くと
「妖魔族である私にはあまり関係無いことだがな・・・」
そこまで言うと東の方を見た。
「どうした?」
琴が尋ねると妖水は「お前の訪問者だ。」とゆっくり言った。
「お〜い!琴いる?」
琴はそれが誰だがすぐに気づいた。
「珠・・・」
珠は猛スピードで走ってきた。
「たったった・・・」
珠は息切れしていた。
「?」
琴は首をかしげている。
暫くして琴は珠に「落ち着いた?」と尋ねた。
「今日は琴の誕生部でしょ!はい!」
そう言って琴に白い龍を押し付けた。
「それとおじい様が呼んでたわよ!」
とだけ言うと妖水に「琴に変なこと仕組まないでね!」と叫ぶと戻っていった。
「・・・とにかく行く・・・か・・・」

「お呼びですか?空神様」
琴はとぼとぼと自分の祖父に当たる大空の前に出た。
「突然だが琴よ・・・。」
大空は驚くほど巨体だった。
「お前さんは半神じゃろ?半神は500歳になったらある儀式をしなければならんのだ」
大空は静かに言った。
「その儀式とは?」
琴は尋ねた。
「今日からお前は真空と名乗り、それぞれの神の秘宝を貰ってこい。失敗すれば・・・」
「失敗すれば?」
琴はドキドキしながらも聞いた。
「お前の父架空丸と母の真世の命は無い・・・」
大空は半分金切り声で言った。
「!父上は!何処に?」
琴は辺りを見回した。
「ではまずはテストだ。あの聖地は知っておるな?」
「はい!」
大空の問いに琴は静かに答えた。
「そこに神なる剣・・・神剣がある。それを抜け!
 もしも抜く事が出来たならば神なる道がお前に目の前に現れる!つまり・・・」
大空は一体そこで話すのをやめた。
「つまり?」
「これが500歳になる半神の試練なのだ!」と叫んだ。
「良いな!神剣を抜いた瞬間が試練の始まり!では行け!」
大空は風の魔法を使って真空を飛ばした。
「うわぁぁ!」
真空はそのまま聖地にある神殿に飛ばされた。
「!此処は!」


「私は神の神・・・大神だ。
 500歳になる真空の試練・・・
 その試練の始めは・・・
 神剣〜かみなるつるぎ〜 
 次回も神なる導きを受けるが良い・・・。」




[PR]動画