朱雀と青龍の目覚め・・・。 次に目覚めようとしているのは・・・白き虎・・・。 その者に光の道筋が・・・。 光剣〜めざめとこころ〜 伯爵の居城のガウディウム・・・ここでは、オメガを持って帰ってきた者たちが居た・・・。 「ふぅん・・・これがオメガなの?ずいぶんちっちゃいんだね。」 異界の支配者こと、伯爵はオメガを手に持ち,眺めていた。 「オメガは異界中に散らばっています。」 隣に居るのは四凱将の一人,オスカー。 「まずはこれで一つだね。」 伯爵がそう言うと魔女のヘルバが「いいえ。」と丁寧に言った。 そして隠し持っていたオメガを出し,「ふたっつ。ですわ。」と自信たっぷりに告げた。 「よく見つけたね!ヘルバ!」 伯爵は喜んだ。 「ウフフ・・・。カークちゃん、3000本を使ってようやく捜し出せたのよ。 でも〜2990本くらいはオメガちゃんのオーラで溶けちゃったけどねぇ。」 ヘルバはその時の様子を離した。 その時だった。 「無駄な事を!」 そう言ってやってきたのは海の魔人、ピストだった。 「おまたせしました〜!伯爵様〜!海の領域にてオメガの欠片を一個、かる〜く採取してまいりました。」 伯爵は「やるねぇ。みんな。」と上機嫌だった。 その時魔剣士も帰ってきた。 「魔剣士ちゃん。いや〜ん大きい。」 ヘルバが驚くのも無理は無い。 魔剣士の持ってきたオメガは他の物とは大きさが違った。 「やっぱり魔剣士が一番頼りになるね。今日から君はガウディウム四凱将だ。」 魔剣士は嬉しくもなさそうに「感謝する・・・。」とだけ。 その時フングスが帰ってきた。 「伯爵様〜!オメガの欠片をお持ちしましたのであります。」 何と,ビックリ!フングスの持っていたオメガは魔剣士よりも大きかった。 「すごいね!フングス!見直したよ!」 伯爵は機嫌が良かったが、 「さすが四凱将だね。これからも頑張ってね・・・。 そうそう、聞いた話だと,黒き風以外も僕の秩序を壊そうとしてる奴らがいるんだって。 え〜と、侯爵とかいう奴と四武将・・・そいつらもオメガを集めてるらしいからさ,オメガを奪い取ってきて。 それから、他にも四神がいるらしいよ。後,いつも通りでね。とにかく僕の邪魔をする奴は消しちゃってね。」 伯爵が言い終わると、ヘルバが、「私もその四神ちゃん達と遊びたいですわ。」と伯爵の元へとやってきた。 「良いよ。」 伯爵は快く答えた。 ここは、雪の町・・・。その町にひっそりと佇む者が居た。 (ネオン・・・。何処にいるんだ。何故、おれを置いていなくなった?) その町に降り続く雪を眺めながら彼は思った。 彼の名はセフィア。 いや、『浅黄の光』・・・とも言われている。 セフィアは相棒の黄金のチョコボ、ヴィントの背に乗り、今日も走っていた。 「・・・この剣・・・錆びてるな・・・。」 セフィアはふと、ヴィントに走るのをやめさせた。 セフィアは辺りを見回した。 ヴィントも一緒になって見回していた。 「ふぅ。どうやらこの辺りにはモンスターはいないようだな・・・。」 セフィアはほっとした。 確かにそうである。 セフィアは今,その剣しか戦える武器は持っていなかったのだった。 その時だ。セフィアの剣が妙な光を発し、その光は氷の洞窟の中へと入っていった。 「何だったんだ?」 セフィアはキョトンとしていた。 すると、すごい地響きがし、その洞窟の中から白い虎が飛び出した。 「白虎?!」 セフィアはあまりの驚きに目を丸くした。 しかし、それとは反対に白虎はセフィアを睨みつけている。 まるで、何かに脅えるようだった。 「白虎?」 セフィアが近づくと白虎は唸った。 そして、その鋭い爪で襲い掛かった。 「くっ。何をする!」 セフィアは必死で説得に応じた。 だが、白虎の恐怖感は一向に消えず,セフィアは逃げるだけが精一杯だった。 「やめろ!一体どうした!」 セフィアの声は無論、届かない。 「畜生・・・。」 セフィアの怒りにその剣は反応した。 錆らしき物は全て消え,光り輝く剣が現れた。 「これは・・・ひょっとして・・・。」 セフィアはふと、思い出した。 そして、「我が光なりける輝きの元に・・・」すると、剣に光が溜まった。 「鎮まれ!ライトオブサンシャン!」 光剣から、眩い光が放たれた。 その光は白虎を包み込むようにして消えた。 そこには、人間が倒れていた。 「瑞樹・・・瑞樹じゃないか!どうしてこんな・・・」 セフィアこと、浅黄の光は白虎の仮の姿に駆け寄った。 「う・・・光・・・か・・・やばい事になった・・・。」 瑞樹は弱々しくも話し出した。 「ルイが…ルイが・・・己の持つ力に・・・。」 瑞樹の言葉を聞いて,セフィアは言葉を失った。 「うっ嘘だろ?ルイが・・・まさか!」 セフィアが聞いたのは, 『ルイは己の持つ【闇】に支配された・・・ もはや、今のルイはルイではない・・・ルイは今,侯爵なる者の元に仕えている』と言う事だった。 そして、ここからが、彼らの戦いの幕開けであった。 予期せぬ事実を知った光こと、セフィア。 そんな中、ついに神が集結する・・・。 四神〜ほうがくをしゅごするかみがみ〜 次回もアンリミテッドの導きを・・・。 |