永い年月が過ぎた・・・いよいよ、壮絶な物語が始まる・・・。 目覚め〜あらたなるたびだち〜 「うわっと。」 4人と1匹は足場の悪い道を歩いていた。 「もう〜サイアク〜。」 確かにこの足場の悪さは酷い。 「でも、しょうがないよ。お姉ちゃん。僕達が地下鉄を運転してる訳じゃないんだから。」 一向はさらに進んだ。 「あら?何かしら?」 リサはあるモノに気づいた。 「人・・・?」 一行は同じ方向に目を向けた。 そこには、眠ったような・・・そんな顔をした人が居た。 「あれ?槍が刺さってるよ。」 ユウはその者に槍が刺さっているのに気づいた。 「抜いた方がいいのかな?」 アイとユウは協力して、その槍を抜いた。 その時、突然モンスターが現れた。 「風!何とかならないの!」 風の魔銃は珍しく反応しない。 「うそぉ〜!」 これがほんとの絶体絶命である。 その時、後ろから声がした。 その者は筒のような物を出した。 「やれやれ。久々に起きてみたら、こんな怪物連れてきおって・・・。」 その者は次に「ライトブレード!」と言った。 すると、筒から青い光が飛び出した。 さらにそれは、二つに分裂した。 その者はそれを両手に一つずつ持った。 そして、モンスターを一刀両断した。 しかし、次の瞬間にそのモンスターの親玉とも言えるべき者が姿を現した。 「あぁ〜こてんぱんにされちゃって!情けないわねぇ〜。」 女のようだ。 姿はまるで人そのもの。 「親玉のご登場か。」 神無は余裕の表情を見せた。 「あら、嫌味?」 そいつは、いきなり目つきを変えた。 「まあ、いいわ。あたしは四部隊の一人、シャインよ。」 今度はにこっと笑った。 「四部隊だと?」 風が口を開いた。 「あら、貴方は黒き風ね。貴方の話はこっちまで届いてるわ。 四部隊とは、簡単に言えば伯爵に対している者・・・みたいなものね。 まあ、あの方は伯爵の事凄く嫌ってるらしいけど・・・。」 シャインは手を上げた。 すると、地面の中からまたモンスターが現れた。 「黒き風・・・とか言ったな・・・魔銃・・・動かないのか?」 その者が尋ねてきた。 「・・・。」 風は魔銃を見た。 すると、魔銃が光った。(!) 風は構えた。 「ソイル!我が力!」 いつも通り魔銃が解凍された。 「お前に相応しいソイルは決まった! 果て無き大地の鼓動、ガイアブラウン! 全ての命の源、コスモシルバー! そして、静かなる時を告げるスチールグレー! 燃やせ!召喚獣!スチル!」 魔銃から放たれたのは鋼の獣、それは口から紅い炎を吐き,モンスターを灰と化した。 「ウフフ・・・まだまだね。」 シャインはニヤッと笑った。 すると、手に持っていた杖のような物を振り回した。 地面からまたもや。 「汚い手を使いおって・・・そっちがそうなら・・・。」 少女は笛を吹いた。 何とも不思議な音色だ。 その音色につられたかのように、1頭の龍がこちらへ飛んできた。 「よーし、シルク。何年ぶりか解かんないけど、例の奴頼むよ。」 少女がそう言うと、シルクは「ギャオー!」と一鳴きした。 少女は剣を構えた。 そして、「源龍(ゲンロン)!光の刃(ライトブレード)!」 そう言った後、少女は首に吊るしていたクリスタルを投げた。 「聖炎(ホーリーファイヤー)!」 それはたちまち燃えた。 龍はその中に入った。 そして、剣に向って落ちた。 「源光刀・・・降臨。」 そこには、立派な剣状の龍がいた。 少女は剣を思いのままに振った。 龍は口から紅い光を吐いた。 龍は全てを消し飛ばした。 「ったく、とんだ邪魔者ね・・・まぁ良いわ。覚えてらっしゃい!」 シャインはそう言うと逃げていった。 少女は何事も無かったかのようにスタスタと歩いていく。 「ま、待ってよ!お姉さん、何て名前なの?」 ユウが引き止めた。 「私は名乗るほどの者じゃないが・・・神無だ・・・覚えなくても良い・・・。」 神無は名乗るとまた行ってしまった。 「待ってよー!」 3人は追いかけた。 封印を解かれた神無・・・ 先に待っている者・・・ それは・・・。 時風刀〜かぜのつかいて〜 それでは、お気を付けて・・・。 |