ある野原の木の下に一人の少女(?)がいました。
女と思いますが男です。(ドレス着てても)
名前はアリスと言いましたが、大きくなって嫌になったらしく
勝手に風と自分で改名してました。
今日は姉と散歩に来ていました。が、かなりつまらなそうです。
「…………暇だ……。」
そんなごろごろしている時いきなり式服を着て大きな時計を持ったアンリが
「ひゃあー。遅れるよー!」
と言いながら通っていきました。
「あいつどっかいくのか?というか何故にウサ耳?!」(いつもはキツネネコ耳)
とりあえず気になった風はついていきました。
そして、穴に落ちていきました。しかもかなり深――い穴です。
(もう死ぬのかー?!)
いいえ死にません。いきなりはつまらんだろ。話を戻し、なんか花畑に落下。
痛がってますが無視。(酷っ!)
ちょうど歩いていったところにテーブルにティーポットとカップが置いてあります。
「……………怪しい…。」
警戒をしている風。その時カップに紅茶らしき物が入って、
強引に飲ませちゃいました。(カップが)
みるみる小さくなっていきます。
途方に暮れてもしょうがないのでまっすぐ歩いていきました。
なんかひらけたところに出て来てしまいましたがキノコ通りになっている所です。
(なんかフングスが出そうだ…。)
と思ったとたん出てきました。
「このキノコを食べれば貴様は元に戻る。問題を解けばこれをや…」
ジャキッといつもの紅い銃をフングスに押し当て
「問題はいい。それをよこせ。」
と言い、強奪し一口食べた風は元の大きさに戻りました。
だけど獣道だったらしく、ちょっといらつきながらまたまっすぐ歩き出しました。
―――数分後
獣道が終わったところに出ました。道があったのでそこを通って行きました。
すると、家があったので入ろうとした時さっき来た道からアンリが来て
「あっ、ジャストタイミング!!ウィンディー!手袋と扇子とって来て!」
「風だ!それと自分でとれ!」
「ぐだぐだいわなーいV」
片手にファイアボール(マ●オ?!)を持って脅してます。(怖いなぁ…。)
それを見てしぶしぶ風は取りに行きました。
そして渡した後、アンリは高速で来た道と反対の道を行きました。
それを追っていった風は分かれ道へときました。
「………どっちだろう。」
悩んでいると木の上からくすくすと笑い声が聞こえてきました。
「誰だ?」
「チェシャアイでーす。」
「チェシャユウだよ。よく来たね風VV」
「(笑い過ぎだ…。)なんでおまえら猫耳が?」
「「チェシャ猫だからー。」」
「というよりおじさんうさぎを探してるでしょ。」
「僕達知ってっ!もごっもごっ…。」
アイがユウの口にガムテープ(?)を貼りつけ、喋れなくした。
「知ってるけど教えない。左は帽子屋、右は三月うさぎ。白いうさぎはどっちでしょう。」
ヒントを言って、二人は(一人引きづられ)笑いながら闇へと消えていった。
風は三月うさぎより帽子屋のほうが話が聞けると思い、左へと進んだ。
進んだ先には明かりがついていてなんだかわいわいと声が聞こえます。
覗いてみると帽子屋・雲、三月うさぎのシド、
眠り(実際寝てない)ねずみのルーがパーティー(?)をしていました。
「「「幸せな日おめでとう〜〜!!」」」
風は雲を見て逃げようとしたが、
一足遅く雲の角が風レーダーに反応して雲に見かってしまいました。
「かーぜーVV来てたのかい?僕達と一緒に祝おう!」
「なにをだ!いい加減離せっ!」
「まーまー。風様は真ん中に座ってねV」
と言って風を椅子に座らせ縛り付けました。(なぜに?!)
「では、祝いましょう。それぞれの幸せを。カンパーイ!」
「「カンパーイVV」」
とやっている間、風は逃げる口実をあれこれ考えていました。
おや?決まったようです。やっぱり強行突破みたいです。
それしかできんのか己はと言いたいよ作者は。
話は戻り、雲達はお茶を飲みながら会話を楽しんでいました。
その隙に作戦を実行し、風が座ったまま逃亡しました。(座り走りならぬ座り跳び)
「あっ!待って風!パーティはこれからなのに!」
叫びもむなしくさっさと逃げていき、さっきの場所まで来ました。
そして、また二人の声がしました。
「ああ!風今ほどいてあげるね!」
と言いユウは縄を解いてあげました。
「……帰り道を教えてくれないか?」
「女王に聞けば?道はここのドア。」
木にドアがついていました。
風はそこを通っていって、大きな庭にでました。
そこではトランプの兵隊達が白いバラに赤いペンキで丁寧に超特急で歌いながら塗っていました。
♪急げ急げ白いバラを
   早く赤く染めましょう
  でないと頭と体がすぐに
 おさらばさ
   女王様は赤が好き
 純心的な白なんて
   とんでもないよ!
「あっ、おいそこの奴手伝えよ!」
といわれ無理矢理手伝わされました。
面倒くさそうにやっている時ファンファーレが聞こえ、アンリがかけて来た。
ラッパを吹いている。その横でピストが
「女王さまのおなぁーりぃー。」
と大声で言っている。
その後ろから王冠をかぶり、ダイヤの貴族服を来たヘルバとタイラントが来た。
兵士たちはさっきまでのペンキを捨て、ひざまずいた。
「今日もいい天気ですこと。ん?」
ヘルバが一本のバラの木の一輪の白いバラを見て、怒りました。
「何?!この白いバラは!」
「じ、女王様…これは…その…。」
「言い訳はいいわ。魔銃ちゃんそいつらの首はねちゃって!」
と風に命令しました。当のご本人はそれを受け、
木の後ろにそいつらを縄で縛り、隠しました。(おいおい)
そして戻ると兵士がヘルバに何か話していました。
それを聞いたとたん、一瞬驚きの顔を見せ、
ヘルバとトランプ兵はもと来た道を戻っていきました。
(何があったんだろう?)
と思い、ついていきました。
そこではいきなり裁判をしていました。
裁判にかけられているのはハートの女王・リサです。
周りにはいろんな生き物がいました。
とりあえず、そこに座ってみていました。
「えー、ご静粛に願います。今から裁判を始めます。
 まず、容疑者はハートの女王のリサー。
 裁判官長はー我等が女王、ダイヤのヘルバ女王陛下―。
 そして、タイラント王。」
とアンリが叫び、それに応えるようにわあぁぁーと歓声を上げる観客達。
もう一回「ご静粛に」と、呼びかけ、歓声がぴたりとやむ。
そして事情を言い始めた。
「エーと、今回の事件は同じ女王の座にあるにも関らず
 陛下のダイヤを盗もうとした事から始まるー。」
「違うわ!!私じゃない!!」
必死でリサは訴えている。
「カワイコちゃんは〜黙ってなさぁ〜い。それでは判決を言い渡すわ〜ん。」
「判決はぁ〜ゆ・う・ざ・いよぉ〜ん。何故ならぁ〜私が決めたから。」
「ええ?!待って、そんなのってないわ!」
リサを兵士たちが囲んでいる。
その光景を見ていた風はその場へと向かい、ヘルバに申し出た。
「ちょっと待て。証言とか出ていない裁判なんてあるのか?」
「ありよぉ〜ん。わたしが決めたんだからねVなんならクロケーで勝負する?」
(くろけー?)「いいぞ。勝ったら離してやりな。」
そう約束し道具を持ってこさせた。
なんと球は生きたハリネズミである。鎚(?)もフラミンゴである。
アーチも兵士たち自身だ。まともな試合は出来なさそうだ。
そして試合開始一打目はヘルバだ。
予想外なほうに行ったがアーチが移動し勝ったと見えた。
風の番だが鎚がへろへろしてて狙いが定まらず、
アーチとは逆にヘルバに球が当った。あ、キレた。
「あいつを捕まえちゃって!」
わぁぁと押し寄せてくる兵士たちを銃で撃ってなぎ払っている最中に弾がきれた。
それと同時に取り囲まれ意識を失った。
その時懐かしい姉の声を聞いた。
―か――ぜ…。風!
ばっと起きた風は夢だった事に気づきなんておかしな夢を見たんだとぐったりしていました。
「何を見ていたの?」
「――――……言えん。」
こんな会話をしながら二人は家へと戻っていった。
その後、いつもの様に追いかけられたのは別の話。

END




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